日本一の梅処、紀州和歌山。太平洋を臨む風光明媚な環境でたっぷりと陽光を浴び、自然にあらがう事なく丹念にゆっくりと育まれた南高梅。梅、塩、自然栽培に徹底的にこだわり、手間暇かけてつくられた四年もの熟成梅は、日本の伝統食「梅干し」の究極と呼べる自信作です。
小さなひと粒には、疲労回復、エイジングケア、美肌、体内浄化作用など、驚くほどパワーを秘めた日本のスーパーソウルフードです。
完全無農薬有機栽培の南高梅と室戸の海洋深層水から抽出した塩を使って手作りされた、至高の熟成梅。もちろん添加物などは一切使用していません。梅干しは平安時代には薬として使われ始め、当時は身分の高い人しか口に入らないものでした。
時代を経て近年食べやすく改良された梅干しは、人工甘味料などが使われており、梅干し本来の素晴らしい栄養が損なわれているものがほとんどです。
対して「四年もの熟成梅」の素材、環境、製法全てにこだわりを詰め込んだひと粒には、身体を整えるパワーがあります。自然な酸味の中にほのかに感じられる果肉の甘み。身体が喜ぶ感覚…ぜひ味わってください。
食健が有機栽培の梅を使った梅干しの販売を企画していた頃に運良く、和歌山県南部町の三尾農園さんとの出会いがありました。梅のほかにはレモン、みかんなどの生産もされている三尾農園さん。食健のための商品を製造していただくことになりました。
偶然にも三尾さんは、学生時代に読んだ本から玄米食に興味を持ち、実践されていたのだそうです。まずは自身の身体に良いものを摂ることを始め、その後農業でも同じと考えるように。「完全無農薬栽培」は30年以上前の時代には受け入れられず「変わり者」「すぐにダメにしてしまうぞ」と噂されていたそうです。「農薬を使わない」農家さんにしかわからない難しさがあるのですね。失敗も繰り返しながら、あきらめずひたむきに作り続けて来られた梅干しを食べると、生命力が溢れてくるようです。
種が小さく、皮が薄く、果肉が厚くて柔らかい南高梅を使用しています。
三尾さんは人間の身体に良いものと悪いものは、植物にとっても全く同じという考えで、自然農法を取り入れています。梅の木を育てるために、枯れ葉や枝のみを堆肥として使用。落ち葉や枯れた倒木が森や林の栄養となっているように、自然の摂理を再現します。梅干しづくりに最適な梅は、完熟して枝から落下した落ち梅です。それを地面に張り巡らしたネットで受けます。収穫した梅を流水できれいに洗浄した後に、梅干しづくりが始まります。
梅干しづくりの原料は梅と塩のみ。使用する塩へのこだわりは徹底しています。できる限り汚染の少ない地域で、表層水と混ざることがない室戸の海洋深層水からつくった自然塩(塩分17.5%)で漬け、天日で干し、じっくり熟成させました。梅は塩と一緒に長期熟成させるほど、殺菌力や疲労素の分解力などの働きが強くなります。3年以上寝かせた梅干しはもっとも造血力の高い、優れた食材になります。
みなべ町の風物詩になっている土用干し。一粒ずつ重ならないように3~5日天日に干します。
土用干しの終わった梅干しは品質をチェックし、樽詰めされ保存。ここから、じっくりと熟成されて、熟成梅ならではの味と旨味が引き出されます。4年かけて熟成が完了。一粒一粒を手作業でパック詰めします。薄い皮が破けないよう慎重に行われます。
ファーストフードやインスタントなど、すぐに食べられる、便利に食べられるものがもてはやされるような時代において、4年もの歳月をかけてようやく口にすることができるという貴重な梅干し。昔の日本の家では、当たり前で大切にされてきた保存食であり、今新たに「スーパーフード」として見直されている梅干しは、疲労回復、エイジングケア、血液をきれいにする作用、甘いものを食べる前の中和など、一日ひと粒の効果は、計り知れません。